「やった後悔」と「やらなかった後悔」
皆さんはどちらの後悔が大きいですか?
心理学的には「やらなかった後悔」のほうが大きいとわかっています。
なぜ「やらなかった後悔」のほうが大きいのか、今回はこのテーマを解説していきたいと思います。
結論
なぜやらなかった後悔のほうが大きくなるか、
それは、やらなかったことを後悔するとき、人間は、
あの時やっておけばもっと良くなっていたのかもなぁ
ああしとけばよかったなぁ
などという『ブレーキの効かない妄想が、いつまでも無限に広げられる』からです。
いつになってもその後悔は消えず、むしろ知識がつき、妄想することでそこまで大きくなかった後悔が、大きく膨れ上がっていくんですね!
その結果、「やらなかった後悔」は「やった後悔」より大きく感じるのです。
反対に、「やった後悔」は時間が立つにつれ、後悔の大きさは薄れていきます。
「やった後悔」は一度完結する
「やった後悔」は、結果はどうあれ一旦はその問題に終止符を打つことができますね。
そして「やった後悔」は、「やらなかった後悔」と比較して
やってしまったことだし、この結果を受け止めるしかない
と、思うようになります。
結果を認めて自分を正当化しないと、「自分」を保てないんですね。
ですので「やらなかった後悔」と比べると、後悔が膨れ上がる大きさは少なくなります。
ボストン大学の研究
ボストン大学のリサ・アベンドロスさんの心理学研究が大変興味深く、面白い結果になっております。
実験では、アフリカ旅行へ行ってきた旅行者達に対して、「後悔の大きさ」についての調査を行いました。
A:海外旅行で、お土産を買った時の後悔
B:海外旅行で、お土産を買わなかった後悔
この調査の結果、
「Bの海外旅行でお土産を買わなかった後悔」
のほうが大きいということがわかりました。
それぞれを点数化すると、
A:買った時の後悔は平均1.8点
B:買わなかった後悔は平均2.8点
という結果が出ました。
約1.5倍も大きいです。
この実験で、人は「行動して後悔した結果」よりも、なにも「行動しなかった後悔」のほうが大きいというのがわかりましたね!
コーネル大学の研究
コーネル大学の心理学者トーマス・ギロビッチさんが行った研究でも、同じような結果になっております。
トーマス・ギロビッチさんの研究の結果では、
後悔の75%は「やらなかったことに対する後悔」
だそうです。
思い返してみると、人生「やらなかったことによる後悔」のほうが多いですよね。
このように、「やらなかった後悔」というのは心理学的に証明がされているんですね!
まとめ|なぜ後悔するのか?選択をする場面では、一度冷静に考えてみよう
なぜ「やった後悔」より「やらなかった後悔」のほうが大きいのか、理由はわかりましたね。
今まで生きてきた人生、「やらなかった後悔」がいくつもあります。
しかしそれはなぜか?
それはその当時の自分の「知識不足」です。
マーク・トウェインさんという有名作家さんが残した名言には、こんな言葉があります。
やったことは、例え失敗しても、20年後には、笑い話にできる。しかし、やらなかったことは、20年後には、後悔するだけだ。
もし「知識不足」で、行動しなかったとしても、行動に移して笑い話にすることもできます。
例え失敗しても、知識が増えるというメリットもあります。
そんな「人生での色々な選択」のとき、一旦冷静に考えてみましょう。
いっときの感情に流されて、行動をしなかったら一生後悔することがあるかもしれません。
そのいっときの感情に流されず、先のことを考え、失敗しても笑い話になると思って、何事もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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