ハローワークの職業訓練校ってなに?職業訓練を受けて失業保険のもらえる期間を増やそう!

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ハローワークで受けられる職業訓練校ってなに?

何をするところ?

職業訓練校を受けたら失業保険のもらえる期間が増えるの?

実際に私は、失業保険を職業訓練校に通うことで、7ヶ月に伸ばしてもらい続けました。

そんな私が、自分の経験に基づいて解説していきます!

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職業訓練校とは?

職業訓練校とは、ハローワークが行っている就職に役立つ資格やスキルを学べるところです。

しかもその料金は無料のうえ、条件によっては手当や給付金をもらいながら勉強をすることができるんです!

※テキスト代や試験の受験料などは自己負担です。

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職業訓練校に入る条件と対象者は?

まず大前提として、職業訓練校は「離職中(仕事をしていない)」の方のみ受けることができます。

その職業訓練校の種類は、次の2つです。

  • 公的職業訓練
  • 求職者支援訓練

この2つです。
なにが違うのか、これから詳しく解説していきます。

公的職業訓練

まず1つ目が公的職業訓練です。
対象者はこちらです。

公的職業訓練の対象者

現在「失業保険」をもらっている人、または失業保険をもらえる条件の人

失業保険を現在もらっている人や、これから失業保険をもらう条件がある人は、この公的職業訓練になります!

失業保険をもらう条件ってなに?と思った方に、下の記事で詳細をまとめています⇩
>>失業保険をもらえる条件についてはこちらから

求職者支援訓練

次に求職者支援訓練です。
こちらの対象者は次のとおりです。

求職者支援訓練の対象者

失業保険をもらっていない人、または失業保険をもらえる資格がない人

こちらは逆に、失業保険をもらっていない人や、もらえる条件ではない人が対象者になります!

具体的には次のような人たちです。

  • 主婦・主夫
  • 個人事業主
  • 就職せずに学校を卒業した人など

公的職業訓練と求職者支援訓練の違い

この2つの違いは、次のとおりです。

公的職業訓練求職者支援訓練
職業訓練校を
受けられる期間
3ヶ月〜2年2ヶ月〜6ヶ月
実施機関・国(ポリテクセンター)
・都道府県(職業能力開発校)
・民間事業者(都道府県が委託)
民間事業者(厚生労働大臣が認定)
職業訓練
コースの種類
・施設内訓練
(電気・機械・建築・塗装・造園
 ・印刷・ファッションなど)
・委託訓練
(医療・保育・介護・美容・財務
 ・不動産・WEBデザイン
 ・プログラミングなど)
・基礎コース
(基礎パソコンスキルなど)
・実践コース
(医療・保育・介護・美容・財務
 ・不動産・WEBデザイン
 ・プログラミングなど)
もらえる給付金・失業保険
・通所手当
・受講手当(1日500円✕最大40日分)
・寄宿手当
・職業訓練受講手当
・通所手当
・寄宿手当

大きい部分で言うと、職業訓練を受けられる期間と、もらえる給付金が変わってきます。

職業訓練を受けられる期間を見ると、「公的職業訓練」の場合は3ヶ月から最大2年、「求職者支援訓練」では2ヶ月から6ヶ月です!

あとはもらえる給付金ですね。
給付金についてはここから詳細を解説していきます!

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職業訓練校の給付金

続いては、職業訓練校に通っている間にもらえる給付金について解説します。

公的職業訓練

まずは公的職業訓練の場合です。

公的職業訓練とは、「失業保険をすでにもらっている人」や、「これからもらえる人」が対象でしたよね!

公的職業訓練では次の給付金がもらえます。

公的職業訓練の給付金
  1. 失業保険
  2. 通所手当
  3. 受講手当
  4. 寄宿手当

順に説明していきます。

1.失業保険

公的職業訓練で、まずもらうことができるのが失業保険です。

職業訓練コースを受け終わるまで、ずっと失業保険をもらうことができます。

失業保険っていくらもらえるの?という方に、下の記事で詳細をまとめています⇩
>>失業保険のもらえる金額については、こちらから

すでに失業保険をもらっている人でも、職業訓練を受けることで、そのもらえる期間を職業訓練が終わるまでに伸ばすことも可能なんです。

実際に私は、4ヶ月間しかもらえなかった失業保険を、7ヶ月間までに伸ばすことができました!

ただし、すでに失業保険をもらっている人には条件があります。

原則として、受給日数が残り2/3になる前に職業訓練を受けないと、職業訓練終了まで失業保険がもらえなくなってしまいます。

ですので、職業訓練を受けて失業保険のもらえる期間を増やしたい方は、自分の失業保険の残りの日数をしっかりと確認しておきましょう!

そして「自己都合退職」の方に、朗報があります!

「自己都合退職」の方は、失業保険をもらうまでに給付制限期間というものがあります。
期間は2ヶ月です。
※5年間で3回以上失業手当をもらった人の場合は3ヵ月です。

なんとこの給付制限の期間であっても、職業訓練を受けるとすぐに失業保険をもらうことができるようになっちゃうんです!

自己都合退職のついてわからないという方には、別の記事に詳しくまとめています⇩
>>自己都合退職と会社都合退職についてはこちらから

2.通所手当

通所手当とは、要は通勤手当のようなものです。

金額は最大で月額42,500円もらえます!

原則としては、職業訓練校から自宅までの距離が、2キロ未満の場合はもらえません。

  • 電車や自動車、バスなどの公共交通機関が対象
  • 自動車の場合、片道10キロ未満の場合は3,690円、10キロ以上は5,850円(厚生労働大臣の指定地域に住んでいる場合で、15キロ以上の場合は8,010円)
  • 月額最大で42,500円

3.受講手当

受講手当は、職業訓練を受けた日にもらえる手当です。
金額は上限2万円、1日に500円がもらえます。

  • 職業訓練を受けた日
  • 上限2万円=40日分
  • 1日/500円

4.寄宿手当

寄宿手当とは、職業訓練を受けるために家族と別居して他の場所に住んだ場合にもらうことのできる手当です。

ここで言う家族とは、扶養している同居の家族のことです!

ハローワークが必要性を認めた場合のみ、月額10,700円をもらうことができます。

求職者支援訓練

次に求職者支援訓練の場合の給付金ついて紹介です。

求職者支援訓練とは、失業保険をもらっていない人や、失業保険をもらう資格がない人が対象者でしたね!

求職者支援訓練では、次の給付金をもらうことができます。

求職者支援訓練の給付金
  1. 職業訓練受講手当:月額10万円(条件あり)
  2. 通所手当
  3. 寄宿手当

2・3の通所手当と寄宿手当については、公的職業訓練の場合と一緒になりますので、上記をご確認ください。

公的職業訓練と違うのが、1の「職業訓練受講手当」です。

もらえる金額の条件が、細かく設定されているので、詳しく解説していきますね。

1.職業訓練受講手当

職業訓練受給手当は、他の手当と違って、厳しい条件があります。

すべての条件をクリアすれば、月額10万円の手当がもらえます!

なんかゲームみたいですね。笑
その条件は次のとおりです。

職業訓練受講手当の条件
  • 本人収入が月8万円以下(シフト制で働く方などは月12万円以下※令和4年3月までの特例措置)
  • 世帯全体の収入が月25万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  • 全ての訓練実施日に出席する(やむを得ない理由がある場合も、8割以上出席する)
  • 世帯の中で同時にこの給付金を受給して訓練を受けている者がいない
  • 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けていない

このように、職業訓練を受ける本人だけではなく、家族の収入や資産など様々です!

この条件をすべて満たすことができれば、無事職業訓練受講手当をもらうことができます。

職業訓練校のコースや場所は?

職業訓練のコースはこのように、ハローワークインターネットサービスで検索することができます。

希望のエリアや分野から検索することができ、その他のこだわりの条件やフリーワードで検索することも可能です。

そのコースは様々あり、例えば

  • 例えば工場などで使える機械加工や制御の技術について学べるコース
  • プログラミング言語やシステム設計について勉強できる情報処理系のコース
  • 認知症ケアや生活支援技術など介護のスキルについて学べるコース

など、様々あります。

ただ、コースごとに職業訓練を受けられる場所が違うので、希望するコースによっては自宅から離れているところになる可能性もあります!

私の場合は自宅から車で20分くらいの場所にあったので、毎日自宅から通うことができました!

最終的にどんな仕事に就くのかでも、受けるコースが変わってきます。

自分がどんな仕事に就きたいか、なにが向いているのかわからないという方も、ハローワーク窓口で相談することができるので安心してください。

職業訓練を受ける流れ

順に説明していきます。

職業訓練を受ける流れ
  • 手順1
    【ハローワークで求職の申し込みを行う】

    まずはハローワークへ行き、窓口で求職の申し込みをして「職業訓練を受けたいです!」と伝えましょう!
    すると職業訓練についての、説明が受けられます。

    どんなコースがあって、時期や期間などの情報を得ることができます。

    このときに、希望するコースがあったら伝えましょう!
    もし、まだ希望するコースが決まっていなくても、職員の方が相談に乗ってくれます。

    また各コースについては、説明会が開催されています!

    相談員に言われるがままにコースを選ぶのではなく、自分なりにどんな技能が付き、どんな仕事に就けるのかということを知って選んだ方が納得感があります。

    ですので、この説明会にはぜひ参加するしましょう!

  • 手順2
    【受講申請書をハローワークに提出】

    希望するコースが決まったら、次は受講の申し込みです。
    受講申請書があるので、必要事項を記入していきましょう。

    この申請書を書けば、必ず職業訓練を受けられるものではありません!

    ハローワーク側は、あくまで皆さんを「働いている状態」まで持っていくことが目的です。

    そもそも受ける必要があるのか?
    持っている能力や状況によっては、すぐに面接を受けることを勧められることもあります。

    ですので、コースを志望する動機などもしっかりと記入しましょう!

  • 手順3
    【筆記試験や面接などの選考を受ける】

    申し込みができたら、次は筆記試験と面接があります。

    お金をもらいながらの参加になるので、申し込んだらすぐに受講開始というわけではないんです。

    「試験があるのー…」なんて思う方もいるかと思いますが、筆記試験の内容は義務教育の最低限のレベルです!

    それよりも、ハローワーク側は面接などでの「就職したい!」という気持ちを見ています。
    ちゃんとした面接ですので、スーツで行くようにしましょう。

  • 手順4
    【合格者の説明会に行き「受講のあっせん」を受ける】

    試験の結果は、自宅に郵送で届きます。
    合格の場合は、必要書類と「合格者の説明会」の案内が届きます。

    この「説明会」に行かないと、職業訓練を受けることができなくなってしまうので必ず行くようにしましょう!

    この説明会を受けると、正式な受講のあっせん(支援指示)を受けることができ、無事に職業訓練を受けることができます!

流れについては以上となります。
お疲れさまでした!

職業訓練校の3つのメリットと注意点

では最後に、メリットと注意点を紹介します。

職業訓練校の3つのメリット

はじめにメリットから紹介します。

3つのメリット
  1. お金をもらいながら学べる
  2. 人脈も増え、就職意識が高まる
  3. 規則正しい生活を送れる

1.お金をもらいながら学べる

まず最初に感じるメリットとして大きいのが、お金をもらいながら学べることです。
もう言わずとも感じられるメリットですね!

普通ならお金を払ってスクールなどで学ぶことになるので、よだれが出るほど嬉しいサービスです!笑

2.人脈が増え、就職意識が高まる

職業訓練校に行くと、自分と同じような年代から違う歳の人までたくさんいるので、単純に人脈が広がります。

職業訓練をきっかけに友達になる方や、就職に関して情報交換している人たちもいましたよ!

同じ職業訓練に通うことでみんなの就職意識が高まり、就職活動に自信がついてきます。

ちなみに私が通っていた職業訓練校には、簡単な卒業式のようなものもありました!

そして最後には、今まで教えてくれた先生が涙する場面も
(失業保険のもらえる期間が増えるからと、そんな気持ちで職業訓練を受けていた自分が恥ずかしくなりました…笑)

3.規則正しい生活を送れる

最後のメリットはちょっと意外ですが、規則正しい生活を送れることです。

職業訓練に通うまでの自分は、昼過ぎに起きて朝方にならないと、寝れないような生活を送っていました。笑

職業訓練校は朝から夕方まで授業があるので、強制的に規則正しい生活へ

そのおかげで就職しても、生活リズムを崩すことなく会社へ行くことができました。

生活リズムなんて、気をつけてればいいだけじゃんなんて思うかもしれませんが、人間って仕事もなにもなくなると、ひどい生活になるものです。笑

職業訓練校の注意点

メリットだらけの職業訓練校でも、注意点が1つあります。

いくら職業訓練を受けて資格をとったとしても、必ず就職できるというわけではありません。

基本的には資格よりも、実績社会人としての基礎能力が見られます。

資格を持っているだけで、実際は就職に結びつくことはあまりありません。

ですので、希望の就職先や前の職場よりも条件の良いところに就職をしたいのなら、人によっては職業訓練を受けずに、他のスキルや能力習得に時間を使ったほうが効率良くいく可能性があります。

どうすればいいかわからないという方も多いかと思いますので、転職エージェントなどのプロのカウンセラーに相談することをおすすめします。

転職エージェントには資格などの取得はありませんが、就職するうえでの就職スキルや面接対策、応募書類の添削やアドバイスなどの様々な相談を無料で受けることができます。

転職エージェントってなに?という方は下の記事に詳細をまとめていますので、参考にしてみてください⇩
>>ハローワークと転職サイトと転職エージェントの違いってなに?

>>工場・製造業におすすめの転職エージェント・サイトはこちらから

就職未経験の方でも、一から丁寧に教えてくれるので、興味のあるかたはぜひ上記のリンクをご覧ください!

まとめ

今回は職業訓練校について解説してきました。

希望の就職先や、前の職場よりも条件の良いところに就職をしたい人には、転職エージェントをおすすめしましたが、まずはちゃんと内定をもらいたい、資格がほしいなどという方にはとてもおすすめのサービスになります。

他にも、失業保険のもらえる期間を伸ばせる、お金をもらいながら学ぶことができるなどの隠しきれないメリットも。笑

仕組みを理解して、ぜひ上手に活用してみてください!

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